こんにちは。島村です。
初めてのブログなので、ドキドキしながら書いています。
読みづらかったらごめんなさい。
では早速、今回のお題についてですが、一番のポイントは「毎月」です。
帳簿付けって、確定申告や決算申告のときにまとめて処理している方も多いと思います。
そして申告が終わったときに思うんですよね…。
「全然儲かってないのに、税金高いな」
「納税資金足りない…」
「もっと早くに〇〇するべきだったな」
それって、毎月帳簿付けをすることで解決出来ますよ!
今日はその理由を、3つ分けて解説しますね。
どうぞ最後までお付き合い下さい。
まず、毎月の帳簿付けをするということは、毎月の試算表を作ることです。
つまり複式簿記で記帳して、貸借対照表と損益計算書を作ることです。
毎月の試算表を見ていると、下記の3つが出来るようになります。
①現状を正しく把握する
②早めに資金繰り対策をする
③効果的な経営判断をする
それでは、それぞれ1つずつ解説しますね。
①現状を正しく把握する
当たり前のことを言ってしまいすみません。
でもこれ、すごく見落としがちです。
なぜ見落とされてしまうのかというと、
「儲け」と「利益」は同じではないからです。
「儲け=入金−出金」、つまり事業をして残るお金のことです。
儲かっていたら資金が増えて、儲かっていなかったら資金が減っていきます。
それに対して、「利益=売上−(原価+経費)」、つまり今期の課税対象額です。
一見すると同じに見えますが、利益は必ずしも儲けと一致するとは限りません。
儲けと利益が一致しない理由は2つあります。1つめは減価償却費です。
減価償却費はざっくりいうと、
「10万円以上の資産は、その資産が使える年数(耐用年数)に分けて経費に落としてください」
というものです。
例えば、乗用車180万円を新車で購入した場合、耐用年数は6年なので1年で経費に落とせる金額は30万円です。
新車を購入した期では資金が180万円減っているが、経費は30万円しかない、つまり儲けに対して利益は150万円多くなります。
そして新車を購入した期の翌期から5年は、資金は減らないが、儲けよりも利益が30万円少なくなります。
儲けと利益が一致しない理由の2つめは、借入金の返済です。
借入金の返済は、儲けを計算するときは全額計算に入れますが、利益を計算するとき、つまり経費に入れられるのは利息のみです。
毎月15万円の返済をしていて、そのうちの利息が2万円だとすると、儲けと利益では毎月13万円の差が出るということです。
毎月13万円ということは年間で156万円です。結構な差額ですね。
このように、儲けと利益の差額を把握していないまま申告時期を迎えてしまうと、
「全然儲かってないのに、税金高いな」ということになってしまいます。
逆に毎月の損益計算書をチェックして、今期の利益をきちんと把握していれば、
「利益が50万円くらいになりそうですが、いくらぐらい納税資金を残していたらいいですか?」
「利益が100万円くらいになりそうなので、何か節税対策はありますか?」
などの相談を税理士さんに出来るようになります。
そうすると税理士さんも、
「今期は繰越欠損金が50万円あるので、税金は均等割以外もう出ないですよ」
「決算賞与にあと10万円増やしたら、所得拡大税制の対象になりますよ」
などの具体的な案を教えてくれます。
ちゃんとした帳簿が無かったら、ふるさと納税はどうでしょう、みたいな曖昧な回答しかもらえません。
現状が何も分からないのでは、税理士さんもアドバイスのしようがないのです。
ちなみに、節税対策は期中または期が始まる前にしか出来ないです。
そして、もうひとつ、儲けと一致しないものがあります。ずばり消費税です。
2023年10月からインボイス制度も始まり、ますます消費税は複雑になってしまいましたね。
インボイス適用事業者への支払い、免税事業者への支払い、免税事業者だけどインボイス適用事業者と同じように扱っていい支払い…。
ほとんどの企業が、帳簿付けをしないと消費税額が把握できないようになってしまいました。
「利益も儲けも出ていないから、消費税も無いはず」
「インボイス始まる前より多めに納税資金を積み立てておけば大丈夫でしょ」
と思っていると、納税額が確定したときには大変なことになりますよ…!
毎月、消費税額を試算表から予測して、その分の積み立てをする習慣をつけていきましょう。
免税事業者への支払いが仕入税額控除の経過措置を受けている間に出来るようにならないと、消費税の納税資金は絶対に毎年苦労することになりますよ。
また、インボイス始める・止める、簡易課税選択する・しないを悩んでいる場合は、出来るだけ早く税理士さんに相談に行ってくださいね。
インボイスを始める以外は、消費税は新しい期が始まる前でないと選択できないものがほとんどです。
ここまで長くなってしまいましたので、続きは分けて書いていきます。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!
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